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とっくん

子供の頃を思い出そうとすると、
あまりにも希薄で、
自分でもビックリする。
まあ、子供時代に限らず、
記憶力が弱くてアレがいつの出来事だったかとか、
全然ダメだね。

ただ映像的には残ってたり、
たまに思い出したりすることがあるんだけど。

保育園から小学2年生くらいまで住んでた家の隣にずっと年下のとっくんという子供がいて、
とっくんと、とっくんのお姉ちゃんと俺と3人でよく遊んだたっけ。

ある夜にマサ子(母)が
「今日はとっくんちのお母さん出掛けていないからオニギリ持っていってあげようね」と、
俺はオニギリを何個も持った正子についていったんだ。
また、オニギリをにぎるチャッチャッて音が好きだった。

マサ子がインターホンを押して玄関を開けて、
俺はとっくんと一緒にオニギリ食べたくて、
それだけだったんだけど、

暗い廊下にとっくんとお姉ちゃんが立ってて、
お姉ちゃんは泣きながら俺を見てた。
部屋の奥からは怒鳴り声が聞こえてて、
いつも優しいとっくんのお母さんの声とは思えなかった。
俺は何も言えなくて、
マサ子はどうしたんだろう。
多分ドアを閉めて俺とマサ子は帰ったんだと思う。

マサ子はどんな気持ちだったんだろう。

その後しばらくして俺は大人の事情で違う町の寂れた貸家に引っ越して、
とっくんと会うこともなくなった。

お互い隣り合わせで、
声にならない声を聞ける力も無くさ、
何が何だか、わからないよね。
まだ子供だもん仕方ねえよ。
でもお互い隠して、
いや、忘れて遊んでたんだよね。

とっくん元気にやってるかな。

優しいお姉ちゃんも幸せにやってたらいいな。
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